「これまで思考」を乗り越える |コラム|スコラ・コンサルト
「これまで思考」を乗り越える

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木原 玲子 | 2015.09.16

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この1~2年、「自ら考え行動する社員を増やしたい」という相談が多くなっています。

スピード経営やグローバル化などを目的としたグループ再編・分社化が進んでくると、分離独立した事業部や親会社の下請けとして仕事をしてきた子会社が、いきなり一人前の事業会社として独立を迫られることになるからたいへんです。

支援先のA社も、まさに親会社からの自立が課題の事業子会社。
長年の受け身体質から脱却するため、リーダー層を中心に、個々の考える力を高めるための勉強会を立ち上げました。

A社に限らず多くの子会社では、親会社の意向をうかがって動くのでなく、自分たちで課題を見つけて主体的に取り組んでいくことが求められています。

とはいえ長年、上流から与えられたことをこなす仕事をしてきた「これまで思考」の習慣が組織の中にしみ付いており、自立を妨げています。

本社から言われたことをやる、本社から来た役員の考えに従って動くことが当たり前で、現場社員は、自分でどうしたいのか、目的は何なのかを考えるということがほとんどないままに来てしまったのです。

A社の勉強会では、自ら考えるための場をつくり、「自分たちはどうなりたいのか」「今の考えに何が足りないのか、何が必要なのか」を繰り返し考え合うことで、徐々にメンバーの思考にゆらぎが起こっています。

狭い世界でしか物事を見ていなかったことに気づく。どうすれば思考の枠が拡がるのかモヤモヤする。「何を考えるか」から考え始め、これまでの思考の殻を壊そうと上に働きかけ一緒に考える。

会社のありたい姿だけでなく自分がどうありたいかを考え始める。

このような「考える姿勢」の変化は、与えられた問題・課題を解決するのではなく、自ら課題そのものをつくり出し着手できるようになる、新しい仕事のしかたへの転換の始まりでもあります。

子会社に限らず、多くの企業でこれまで求められてきたのは、与えられた目標を達成するために日々の仕事を回すことでした。
けれど、市場が変化し、活発にイノベーションが起こる新しい現実においては、企業の中に「明日をつくり出す力」を育てる必要があります。

共に考える関係を築くためのベースをつくり、自分たちで次々に課題を見つけては新しいアイデアでトライしていく、この実体験の機会を増やすことが、企業の力を高めることにつながるのではないでしょうか。

著者プロフィール

木原 玲子

木原 玲子

REIKO KIHARA

経営層や現場の幹部層がスポンサーシップを発揮するためのマネジメント変革を中心に支援。

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