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当事者意識を育てるコミュニケーション

2013年05月21日

変革には「当事者」の存在が不可欠です。

「当事者」とは、自らを物事のプロセスの一部分ととらえ、「目的意識を持って、自ら考え、自ら行動する担い手」のこと。この存在なくしては、いくら精緻に戦略を練り上げても、風土改革のための対話の場を増やしても、現実の変革には結びつきません。

いかに当事者をつくり、新たな行動原理と目的のもとに彼らの動きを組織化し、刷新や創造に取り組むチームをつくっていくか。このダイナミックなチームワークを組織の中で機能させることがスコラ式の変革の主軸です。

 

しかし「当事者になれ」と言われても、多くの人にはどうしたらいいかわかりません。そこで私たちは、話し合いのプロセスの中に「当事者」になりやすい設定や要素を入れています。
そのうちの3つをご紹介しましょう。

 

まずオフサイトミーティングで行なう「ジブンガタリ」。自分の人生の転機などのプライベートなこと、いま仕事上で感じている問題意識などを語り合う手法です。これは互いを知り合い、関係性を変えていくやり方でもありますが、実は、語る人間にとっては「自分」を語ることで、「自分」のほうへ意識が向いていくという作用があります。

通常は「会社がどうだ」とか「お客さんが」「上司が」「あいつが」といった「自分の外」に意識を向けていることが多く、社内での発言にしても、外の問題に対する「よい意見」を求められます。

人がどんな気持ちでやっているんだろう、自分だったらどうだろうといった、相手の立場でものを考える機会はほとんどありません。けれど、ジブンガタリをやってみると微妙な変化が起こります。「自分」に意識が向くことで「意見は言っても一歩も動いていない」自分に気づくのです。

 

2つ目は「モヤモヤガタリ」です。

オフサイトミーティングでは「モヤモヤしていること」「違和感」などを話してもらいます。これも、さらに自分の感じていることに意識を向けてもらう手段です。
人は頭で整理されている以上のいろんな情報を身体にまとっており、それを「モヤモヤ」や「違和感」を入口にして探っていくと、より深い情報が出てきます。現状への不満は変化を求める願望の裏返しと言われますが、じつは「こういうことは本意ではない」「こうありたい」といった隠れている自分の思い、言語化されていない自分の持つ情報に気づいていく、これも当事者になっていくためのきっかけになります。

 

3つ目に、オフサイトミーティングでは、チームをつくるうえでの必須条件である「意味や目的」についても話し合います。

「何のために私たちの会社は存在しているのか?」「自分は何のために働いているのか?」そういうことをみんなで話し合いながら「腹に落ちる」解を見つけていきます。この時の解は、論理的に整合性があるものとうより、自分たちの思いにピタッとくるものを探していく行為です。
この「腹に落ちる」解が見つかった時から、それを支柱にしてメンバーのやる気が高まり、自分たちで考えてどんどん動いていく、主体的な当事者行動へと変わる場面を何度も見てきました。

当然のことながら、ビジネスや顧客の認識などは現状をきちんととらえる必要がありますが、単なる外部状況の分析だけでは「当事者意識」は喚起されません。

 

会社は会社、人は人、仕事は仕事と割り切って自分と切り離すのではなく、切っても切れない現実として自分のものにしていく、そんな「当事者」を増やすためのカギは、組織内のコミュニケーションのあり方を変えること。
特に「自分と本音で対話ができる」時間を増やすことが大切です。

「ありのままの自分との対話」をしながら互いに語り合う習慣ができれば、現実とのギャップや空々しさを放置したまま合わせあっている集団とは違う、本物の当事者のチームが育っていくのです。

高木 穣

高木 穣(たかきゆたか)

組織変革への重要なファクターである、”場”づくりのプロフェッショナル。その技はスコラの中でもトップクラス。“場”の空気を読んだ振る舞いで”安心感”を醸成し、互いに自然体で話し合える”場”を創り出す。

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