「幸せな関係」の中で働く|コラム|スコラ・コンサルト
「幸せな関係」の中で働く

「幸せな関係」の中で働く

木原 玲子 | 2012.02.03

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この半年間、社員がいきいきと働き、好業績を続けている企業を訪ねて経営者から学ぶセミナーに参加してきました。そこで各社の経営者に共通して聞かれたのは「社員の幸せを第一に考えて経営をしている」という言葉です。業績と社員の幸せがリンクしているということでしょう。

私自身の職業的な経験も含めて、会社と社員の幸せな関係というのは、「経営者自らが夢・ビジョンを語っている」「社員同士が関わりあい、考え成長する環境がつくられている」「会社の情報が公開されている」ことによって、社員が経営を信頼している状態ではないかと思います。

 

震災以降、世の中では、他者とつながり支えあうことの大切さ、すすんで人や社会の役に立とうとする関わりの大切さが新たな価値基準として重視されるようになってきました。その一方で、企業の中を見ると、いまだに組織のメンタルモデルとして「自分ひとりでやりきることが大事」という自己完結主義が根強くあります。

すべてを自分で解決しないといけないという自己規制が働いて、お互いのことを知らない、コミュニケーションがうまくいかない、素朴な相談ができないために行き詰まっている、という声を多く聞きます。

 

私たちは、会社の中で、お互いにつながりが持てる環境をつくるために対話の場(オフサイトミーティング)を設けています。そこで最初に自己紹介としてやっているものに、自分のことをストーリーで伝えていく「ジブンガタリ」があります。

ジブンガタリとは、言葉のとおり、ありきたりな自己紹介ではなく、ふだん言葉にしていない自分の経験や生き方、そこにある思いなどを気持ちの流れのままに語っていくことです。

 

先日も、話し合えないという悩みを抱える企業で、複数部門のメンバーによるオフサイトミーティングを行ないました。こういうケースでは、まずお互いを知り合うためのジブンガタリが有効です。

参加したメンバーの感想には、「業務上の不安やマネジメントの悩みを言葉にできてよかった」「わからない、おかしいと思っても聞けないのはなぜだろうと感じているのは自分だけじゃなかった」「言葉にしたことで、ためらっていたことをやろうという後押しになった」といった安心感がにじんでいました。

 

対話の場で起こっているのは、「踏み出すことをためらう理由」や「人として当たり前のことをやりたいという思い」を共有することで、応援してくれる仲間の存在が見えてくるということです。

そういう前向きな関係性があることが、組織の中で個々がよりよい生き方をし、成長するための環境になっていきます。

企業の中での対話とは、働き方と生き方を一致させる場でもあります。その幸せな環境がおのずと社員を成長させる。こうした価値観を大事にする企業がこれからも強くなっていくと考えています。

著者プロフィール

木原 玲子

木原 玲子

REIKO KIHARA

経営層や現場の幹部層がスポンサーシップを発揮するためのマネジメント変革を中心に支援。

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