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絶対の答えがない時代は、自分で「答え」をつくるしかない
効率追求というのは、いかに最短距離・
しかし今、私たちが身を置いているのは、計算が立たず、
もとより正解自体がないのだとすれば、
「答えをつくる力」は「答えのない問い」を考え抜くことから
「自ら答えをつくる力」は、もともと人間が持っている能力です。
現在、ある企業グループの一社で、全社員(数千名)
一般的に「個人のミッション」というと、
「与えられるミッション」というのは、
それに対して、この研修では「自らが主体的に見出すミッション」
枠にとらわれることなく、
具体的には、いくつかの角度から立てた「問い」に対して、
もちろん、これらの問いに正解や模範解答はありません。答えは、
(1)自分起点で(自分を主語にして)ミッションを考える
(2)他者起点で(他者の立場から)ミッションを考える
(1)-⑥で見出した「自分のミッション」を、
このように、
プロセスの肝は、常識や感情を揺さぶる「多様な関係者との相互作用」
まず「自分起点」で将来について思いをはせ、自分の望むことや「こうしたい」という思いと向き合い、価値観を自覚する。そして、それが全体に対して独りよがりになっていないかどうか「他者起点」で問い直してみる。
この、「問い」に基づいて「自分のミッション」を導き出していく実際のプロセスは、かなりオープンでダイナミックなものです。
これらの問いを考える上では、自分を「一人」ではなく「他者との関わり」でとらえていきます。それを前提に、自分と関わりのある上司や業務チームのメンバー、問いに関係する他部署や、顧客や社会の目となる人など、他者と徹底的に話し合いながら思考を広げていく進め方が重要なポイントです。
座して一人で考えるのではなく、他者との関係を「開いた」状態にすることで、自分の常識や固定観念は覆されたり塗り替わったりします。いろんな見方が出てくると、何が正しいのかわからなくなることもあるでしょう。そんな想定できない揺れをもたらす「相互作用」の中で、自問自答しながら考えていくのです。
実際に、このプロセスを一人ひとりが進めていくとき、他者のいろんな意見や情報が交錯する中で“自分らしい答え”にたどり着くためには、それを支えてくれる背骨のような自分なりの見方や考え方が必要になります。「自分軸」を導き出していく過程には、その必要性に直面する機会も含まれています。
「枠」には期待できない「軸」の効果
自分軸がしっかり定まっていると、「自分は何をすべきか」の答えを探るとき、それを判断の拠りどころにして答えを出せるようになります。
たとえば目標を考えたり、上司の指示に対しても、軸をしっかり持てていないと、与えられた枠の範囲内でできそうなことを考えるか、自分は何をすべきかの答えを誰かに求めることになってしまいます。
さらに、一人ひとりが自分の軸を持つことで、個性や能力、価値観や意思がわかりやすくなり、他者との違いを本質的に理解して尊重できるようになります。
他者を理解・尊重するとは、許容して妥協するとか、ものの見方・考え方を誰かのそれに合わせる(同調する)ということではありません。表面的な好き嫌いを超えて、互いが違いを認め合い、それを生かし合える関係になるということです。
また、軸を持つ上で、会社としてのミッションや進もうとする大きな方向性を共有していることは、一緒に仕事をする上での信頼感につながります。
自分軸を通じた相互理解や信頼感は、互いを生かし合う連携を可能にし、その関係性がまた、一人ひとりが自信を持って自分なりの答えをつくっていく主体的な行動の足場になります。
単なる意思表明のアウトプットではなく、一人ひとりが他者と関わり、自分との対話を重ねて「自分軸」に結実させていくプロセスは、個人の考える力を回復するだけではありません。多様な仮説、いろんな答えがいきいきと生み出される源泉となって、組織の能力を大きくしていくのです。