オフサイトミーティングがトライされるようになって

私たちの提唱するオフサイトミーティングが『なぜ会社は変われないのか』(1998年)の出版をきっかけにして一般化し、いろんな会社でトライされるようになってから2、3年がたちます。最近、そういう会社の方から「自分たちなりにオフサイトをいろいろやってみて、最初の頃はよかったけど結局続いていない」「何回かやったのはいいけど、そのあとどうしたらいいかわからない」と、手助けを求められるケースが増えてきました。

社内にオフサイトミーティングの専門家を育てる

オフサイトミーティングは形式としては対話ですから、取り入れやすいし、見よう見まねで何とかやれそうに思えます。でも、やはり専門的なスキルがなければ思うほど簡単にできるものではないと、実際にやって壁にぶつかってみて実感されることが多いのでしょう。「簡単そうに見えて本当に成功させようと思えば専門的な能力が必要だ」「社内でもそういう専門能力を持つ人を育てなければならない」という認識がこのところ急速に高まってきています。
私たちも世話人育成プログラムや変革ワークショップなどで、そういう人材を育てるお手伝いをしてきていますが、以前と違うのは「社内に専門家を持つ」ことの必要性を本気で感じて、学ぼうとされている人たちが増えてきていることです。専門家を育てることがやっと本当に認識されてきたな、という気持ちです。