まずは、職場の《アンチイノベーション度》をチェック!
アンチイノベーション度診断
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内なる常識はずしの連鎖と、ありたい姿でジャンプする非連続のアプローチ
イノベーションは「知と知の結びつき」による常識を超えた変革的創造。その対象は、仕事が流れ、市場と接するあらゆるプロセス、足元の組織の働きにも及びます。
でも、それだけのイノベーション人材はうちの会社にいない…?
チームイノベーションは、個人プレーの限界をチームによって乗り越え、組織力を発揮してイノベーティブなテーマ創出・実行に取り組むためのプロセステクノロジーです。
特定分野の傑出した一個人の才能や資質に期待する従来発想のイノベーションとは異なり、今この職場で働いている“普通の人たち”が、自らの思いで、個性のままに知恵と力をぶつけ合い、新たな価値創造に集中していくプロセスをつくります。
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量的成長から質的(知的)成長へ。横並びからポンと抜け出し、変化の時代を生き続けていくためのカギとなるイノベーション。
技術革新のような特定分野にとどまらず、企業が備える「攻めの対応力」として、組織が自らを変化させ、たえず新しいものを生み出していく力、メンタリティを育てることが大きな課題になっています。
そのすそ野を広げる糸口になるのが、いまだ十分に生かされていない社員の「知恵」と「協力」という無形の創造資源です。
同質に見える社員も、じつは個性に富んだ一人ひとり。その秘めたる変化のエネルギーや知恵を「チーム」によって引き出し、革新の実行力に変えていこうというのが「チームイノベーション」の考え方。
イノベーション人材は、今いる組織のなかで掘り起こすことができるのです。
“普通の人たち”によるイノベーションは、とくに選抜をしない職場のメンバーによる「明日の仕事」の取り組みです。
のびのびと考え、仲間と本音で話し合い、「常識」という内なる制約を乗り越えて自由なアイデアが出せるように。そして、イノベーティブなテーマを具体化していく挑戦に、チームの知恵と協力で踏み出していけるように。個々の思いと組織の目的をつなぎながら、チームの意思とモチベーションで進めていきます。
安心・信頼を土台にしたチームのなかでは、解き放たれた思考がいきいきとめぐり始め、触発され、結びついていきます。互いの違いを生かし、気づきや発見の喜びを分かちあえるチームの存在は、一人の限界、常識の限界を超えて、新しいものを生み出していく大きなバネになります。
イノベーションに関するある調査では、回答した日本企業の経営者の多くがイノベーションを阻害するものとして「官僚主義・お役所仕事」を挙げています。その実感どおり、企業は年を重ねるにつれて、その組織の内に、変化や刷新を避けようとする負の安定化要素〈アンチイノベーション・ファクター〉を増やしていきます 。
厄介なのは、それが「思い込みのブレーキ」になって、社員の創意工夫や知恵、視野の広がりを大きく制限し、人と組織の変化や成長を阻んでいること。
チームイノベーションでは、メンバーが前例や常識にとらわれることなく自由にアイデアを出し合い、自分たちの発意と創意でイノベーティブなテーマに取り組んでいくために、「知恵」の出やすい環境づくり、働きかけをしていきます。
創意工夫をしたり難局を打開したりする実践的な知恵は、強制されたり指示されたり、また論理的に考えることで出てくるものではありません。「メンバーからは無難なアイデアしか出てこない」「イノベーティブなテーマの提案がない」といった声をよく聞きますが、決して職場に知恵がないわけではないのです。
本来、知恵は自発性にくるまれた自然な働き。「こうしたい」「なんとかしよう」と心が動いて、本人が“その気”になれば動き出すもの。だからこそ、知恵を必要とするイノベーションの取り組みでは、個々の思いや自発性を大事にします。
チームイノベーションにおいて「知恵の出やすい環境づくり」が不可欠なのは、人の秘める変化の エネルギーや知恵をフルに引き出すためなのです。
62%
38%
40%
60%
きちんとした
イノベーション
プロセスを通して
計画的に生み出している
クリエイティブな
個人から自発的に
生まれてくる
自己規制も含めて、個人の知恵が出にくい現状の組織。自由に考えようといっても、「私には無理」「今の職場では無理」というあきらめ感がブレーキになります。それなりにアイデアは出たとしても、結局は「実行の壁」にぶつかって「絵にかいた餅」に。
チームイノベーションでは、すべての段階で、組織人の足かせになっているアンチイノベーション・ファクターをはずしながら進めます。前例や常識にとらわれることなく視野を広げるには、「その先にあきらめがないこと」が大事な条件なのです。
経験にない、
モデルがいないことで、
やれるイメージが持てない
できること、
成果を出せることしか
考えられない
視野が狭く、情報・知識が不足し、新しいアイデアが思い浮かばない
他者、他部署を巻き込めず、初めの一歩が見つけられない、動けない
イノベーションは、常識・価値観の転換を伴う未知のテーマに手探りで挑戦していく創造的なもの。
「これができたらすごい」という“ありたい姿”をチームのみんながわくわくしながら考え抜き、実現の手がかりになるチャレンジテーマを見つけます。そして実際に「試してみて」フィードバックをかけながら近づいていくのが「ありたい姿アプローチ」です。
これは、「理想とする状態」と現状とのギャップを計画的に潰していく問題解決アプローチとは違います。
脱・常識の新たな価値を探りあてるために、異質なものの見方、多様な知識・経験や考えをもつメンバー同士の相互作用をバネにして、思考のレベルを上げていきます。
事業課題は
何か?
人と組織の
課題は何か?
現状認識
新しい価値
新しい組織風土
「まずやってみる」ことから始まるテーマへのトライは、今までの動き方、仕事のしかたとは違う、新しい物事の進め方への挑戦でもあります。答えのないテーマへの取り組みでは、実行段階においても知恵出しが続きます。
机上で考えるのとは違って、リアルな状況やコトを前にして出てくる知恵は、身体ごとぶつかって物事をなんとか前に進めようとする打開の知恵。メンバーでトライ&エラーの場数を踏めば踏むほど積み上がっていきます。
動いてみて気づいたこと、発見したことは、失敗したことも含めてメンバーの間でプロセスをふり返って意味づけし、「後知恵化」していきます。それがまた次のトライ&エラーに生かされ、イノベーティブなテーマへの取り組みはスパイラルアップしていくのです。
チーム思考と実行のプロセスから学びながら
イノベーションテーマに取り組むサイクルを回す
与えられた業務をこなすだけでは、当社の未来はないと思った。通常業務では関わらない人とのコミュニケーションから新しいアイデアが生まれることもある。そこにチームで話し合うことの重要性を感じた。これからは通常業務以外にも、業務の改善・革新的なことを考える時間をもつようにしたい。
T社・若手エンジニア
事業の議論は採算性のプレッシャーが強いため、どうしても短期的視点になりがち。他のグループからは、目の前の仕事が忙しいのに、なぜチャレンジなんだと思われているかもしれない。でも、結果として従来の発想を逆転させた新しい商品のアイデアが生まれてくるのだから、こっちが本来の仕事なんだと思う。
B社 R&Dマネジャー