風土改革とは、組織を改革する際に、組織構造や制度、業務プロセスといった有形で見えやすいハードウェア部分だけでなく、見えないところで組織メンバーの思考や行動に影響を与えている組織風土といった組織のソフトウェア部分にも焦点を当て、そこから組織全体の改革を行うアプローチです。

バブル経済崩壊後、大企業の破綻や不祥事が相次いだ1990~2000年代に、いわゆる「大企業病」といわれる企業がもつ風土・体質への問題意識が高まり、多くの企業が風土改革に取り組み始めました。                                     風土改革は、日本企業の組織や風土実態に合った組織改革アプローチであり、「日本生まれの組織開発」ともいわれています。

【参考文献】
『組織開発の探究』中村和彦、中原淳著  ダイヤモンド社
『なぜ会社は変われないのか』柴田昌治著 日本経済新聞社