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プロセス・コンサルテーションとは
プロセス・コンサルテーションとは、アメリカの組織心理学者であり組織開発コンサルタントであるエドガー・H・シャインによって1969年に提唱された、組織開発コンサルタントによる支援のし方のモデルです。
ここでいう「プロセス」とは、組織やチームの中で個々のメンバーの間で起きている目に見えない動きや影響関係、関わり方、相互作用、相互行為のことであり、組織開発コンサルタントはこれらのプロセスに組織メンバー自らが目を向け、気づき、働きかけ変えていくことを支援する役割を担います。
3タイプに分類
このような支援スタイルであるプロセス・コンサルテーションも含めて、シャインはコンサルタントの支援形態を以下の3タイプに分類しています。
1.購入型(専門家モデル)
2.医師―患者型
3.プロセス・コンサルテーション
「1.購入型(専門家モデル)」は、専門家であるコンサルタントが情報やノウハウ、サービスをクライアントに提供するコンサルティング・モデルであり、「2.医師ー患者型」は組織状態をコンサルタントが診断して、クライアントが抱える問題への対処方法を処方箋として提示するというコンサルティング・モデルです。
プロセス・コンサルテーションは、組織メンバーの主体性や自律性を尊重する現代の組織開発の取り組みにおいて、組織開発コンサルタントのクライアント支援のあり方の基本となっています。
【参考文献】
『プロセス・コンサルテーション』E・H・シャイン 白桃書房
『組織開発の探究』中原淳、中村和彦 ダイヤモンド社