組織開発とは

組織には「個人の力」をその総和を超える「組織の力」に変えていくために、メンバーどうしの協働の仕方を規定するたくさんのルールや習慣があり、それらが様々なファンクションとして働いています。

こうした目に見えないところで働くファンクションやメンバーどうしの関わり合い方に働きかけ、組織のイノベーション創出力や生産性を高めていこうとする方法論が「組織開発」です。

組織開発では、コミュニケーションの取り方を変える、組織の目的を共有する、目的実現のための協働のルールを共有する、それぞれの役割を認識し相互に確認する、そして、これらを促進するようにマネジメントの仕方を変える、といったことを通じて、協働のシステム機能を高めていきます。

事業と不可分で組織の能力と文化から組織を変える「組織開発」

「組織は戦略に従うのか、戦略が組織に従うのか?」

この問いに対して現代の経営理論では、戦略と組織は不可分であり、互いに密接に影響し合っているとされています。

組織開発は、単に「組織をよくする、変えていく」という取り組みではなく、事業とそれを動かしていく組織をセットで考えて、組織面の適正化や変化を生み出していく取り組みです。

戦略や組織構造といった有形で目に見えやすい部分(ハード)だけでなく、企業の競争優位を生み出すものとして、戦略をつくったり実現したりする能力(ケイパビリティ)や組織パフォーマンスに影響を与える文化といった無形で目に見えにくい部分に注目して、そこから組織を最適化していきます。