「人と組織」にかかわる問題を自分の目と足で見つけ、社員に対するキャリア支援を通じて現場の問題解決を促進していくことで、業績が上がる職場風土をつくっていく――。
応用編のケーススタディでは、人事畑をひと筋に歩いた著者の実践体験をベースに、人材開発業務を通じた組織・人材再生のプロセス、ノウハウをシミュレーションしています。
「会社を変える」人材開発
私たちは企業の改革を、戦略的な課題(儲ける仕組みをどうつくるか)と、人の持つ潜在的な能力をいかに引き出すか、の掛け算だと考えている。香本氏のやってきたことは、主に後者をきめ細かいサポートと話し合いの場を持つことで引き出す、という具体的な実践例である。
企業が立ち直ったり、より多くの利益をあげ続けていくやり方というのは、もとより一つではない。「儲ける仕組み自体をどうつくっていくか」という知恵はもちろん必要なのだが、それを実践できるかどうかは、いきいきと自分の頭で考え、実践して人材をどれだけ確保するかによって決まってくる。香本氏のような地道な実践を多くの企業経営者はのどから手が出るほど必要としているのだ。(「監修者まえがき」より抜粋)
書籍情報
- 著者
- 香本裕世
- 監訳
- 柴田昌治
- 発行
- 光文社(2003年)
- 価格
- 770円(税込)